湧き水ｆｕｎ倶楽部　活動記録

１２月１７日は、湧き水fun倶楽部の忘年会でした。
今年のテーマは、繁多川まちまーい。昨年は南城市佐敷のうくくまーいでした。

集合は那覇の真地公民館前に午前１１時です。みなさん時間に遅れることなく、時間どおりに出発です。

繁多川は、お水がよく、昔は豆腐作りが盛んだった地域。これらを案内していただく、那覇まちまーいガイドの岡島さん。

まずは、繁多川公民館で、お豆腐作りに使われていた道具を見学します。かつて豆腐作りをされていた方からの寄贈だそうです。

そして、公民館のすぐ向かいにある識名宮。波上宮や普天間宮とならぶ琉球八社の一つで、琉球王府から特別な扱いを受けた神社なのだそうですが私は存在すら知りませんでした。


そして、いよいよ、カーの登場です。まずは「大川（ウフカー）」。繁多川の共同井戸で、今も豊富な水量があるそうです。
大きな道沿いにこんな大きなカーが残っているなんて素敵です。


そのあとは、「坊主川（ボージガー）」。近くにお寺があったことから、坊主の名前が付いたのではないかと言われているそうです。


カーの最後は、「繁多川（ハンタガー）」。崖（はんた）のそばにあったことから付いた名前だそうです。

繁多川のすぐそばにある「識名坂（シチナンダビラ）」。ものすごい急坂で、危うくエンジンが止まりそうになった車がいました。
民話「識名坂の遺念火」の舞台となっているそうです。


次は、「沢岻親方（タクシウェーカタ）のお墓に行きます。沢岻親方は、第二尚氏尚真王時代の三司官で、中国からいろいろなものを持ち帰り、

その中には、首里城にある龍樋の口に使われている吐水口もあるのだそうです。
この説明には、我々湧き水fun倶楽部一同、「おお～、この方が」と驚きの声があがると同時に、一気に尊敬の念が芽生えます。
この龍樋、首里の高台にある湧水であることから長いこと水道疑惑がかけられていましたが、今年のブラタモリのロケで、水質を調べた結果地中に長いこといた水であることが発表されました。


最後に訪れたのは、老舗の繁多川豆腐（永吉豆腐店）の工場です。ここのお豆腐を扱っていない店はないくらい、沖縄では有名な豆腐工場です。次のグループにはゆし豆腐の試食があったそうですが、私たちのグループはタイミングが合わなかったのか、残念ながら試食はありませんでした。
出発した真地公民館まで戻り、歩行距離約２ｋｍ、２時間のまちまーいは終了です。途中、豆腐を使ったパンと、みんな大好きXXのおみやげ付き。XXについては、口外しないよう固く口止めされていますので、それは参加してからのお楽しみに。

今回のまちまーいには、夏に出会ったスーパー小学生、伊織くん親子も参加してくださり、伊織くんの勉強熱心な姿は言うに及ばず、

妹の初音ちゃん（小学二年生）が、大きな袋を持ち、ごみを拾って歩いていたのには一同感心しました。あまりにもたくさん拾うので、お母さんから「遅れないようにしなさい」と注意されるほど。ごみを持ってしかも長い時間歩いたので、大人が「袋を持ってあげようか」と言っても「大丈夫です」の一点張り。最後まで自分で責任を持ってやり遂げたかったようでした。本当に素晴らしい兄妹でした。ご両親の教育が素晴らしいのでしょうね。

別れ際に伊織くんがぐし代表にプレゼントしてくれた習字。とてもきれいで力強い字です。何からなにまで脱帽です。ちなみに、伊織くんは、「大人になったら仕事をしながら湧き水に関するボランティアをしたい」というようなことを言っていたそうです。将来、湧き水fun倶楽部を背負って立ってほしいものですね。


１３時すぎにまちまーいが終わり、１３時半から少し遅い昼食です。場所は、金城町石畳の一番下にある「首里殿内（すいどぅんち）」。










食事がひと段落したあとは、各自この一年を振り返って一言づつコメントを述べます。

そして、ここでサプライズが。先月、本が出版されたぐし代表へ、お祝いの花束のプレゼントです。お花はどなたかがこっそり持っていたのでしょうか。全然気づきませんでした。


１５時すぎ、忘年会は無事終了しました。今年も残すところあと２週間となりました。来週には澤岻樋川でお水取り行事が残っていますが、とりあえず、今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。