11月定例会~Zoom講座

2021年11月21日

Posted by 湧き水fun倶楽部 at 08:31 Comments( 2 ) 勉強会 定例会
11月20日は、浦添市公民館において定例会が開催されました。
この日のテーマは前回同様「浦添市市民の学び応援講座」としてZoomの講習会を行いました。参加者はZoomでの参加も含めて8名でした。

今回も講師を務めて下さるのは、Sym Net Work代表の宮里弥杉さん。


この日は、皆さんがZoomに接続したことを確認したのち、みんなの意見を聞く(共有)という活用方法を学びました。

まず、田芋に関するクイズを3問ほど出していただき、それに回答する、ということをやってみました。
その後、沖縄県公文書館のHPに掲載されている湧き水の古い写真に撮影地が記載されていないものを提示していただいたので、「ここは●●ではないか」といろいろと推測をしました。
このように、画面の共有を行えばいろいろなことができることを学びました。



宮里先生からの講座を終えたあとは、ホストを宮城さんに交代し、温泉に関する講座を行いました。宮城さんは温泉ソムリエとして、多方面で講師として活躍されている方です。この講座ではパワーポイントを画面共有し、沖縄本島や離島にも温泉が存在すること、沖縄で一番古い温泉は恩納村の山田温泉であること、琉球王朝時代にも現在の那覇市西町付近に銭湯があったらしいこと、などを学びました。

その後は、参加されている皆さんの近況報告や、ぐし代表から来月以降の計画についてお知らせをして、今回の講座を終了しました。

帰宅後は、私(渡邉)が所有している写真と沖縄県公文書館HPの写真を見比べて検証しました。

沖縄県公文書館HPに掲載されている写真がこちら。解説に「屋良朝苗行政主席視察 PCP被害 豊見城〜東風平 湧き水で洗濯する住民」、撮影日1971年6月とありますが、撮影地の記載がありません。

これは、3段になっている石積みや足場の形などから八重瀬町にある「屋冨祖井(ヤフガー)」で間違いなさそうです。ちなみにここは、旧具志頭村です。(撮影日2018年6月)


次の写真がこちら。解説には「国頭 奥間 湧き水」撮影日1957年と記載されています。


写真を見た瞬間、すぐこちらではないかと思い、宮里先生に場所の説明をしました。しかし、これはアーチ状の形は似ているものの、カーの背面は山であり、所在地は奥間ではなく比地なのです。
そこで、奥間小学校近くの「がじゅまる公園」横で見かけたカーの写真を探してみました。すると。

(Google ストリートビュー画面より)


こちらは、前面の形状こそ異なりますが、カーの背面が高くなっていて家があることや、カーの上部に長方形の石が載せてあることなどが酷似しています。形状が異なってはいますが、左下に補修したような形跡もありますし、全体の素材はコンクリートのようで比較的新しいものにも見えますので近年に大改修されたことも考えられます。(撮影日2006年6月)この写真が一致しているという前提で考えるならば、古い写真は道路が舗装されておらず、水面が道路よりも低いので、道路の舗装に合わせて水面を上げる必要があったたため改修を行ったのかも知れません。

もうひとつがこちら。解説には「東村 湧水と子ども」、撮影年は1968年で撮影地に記載がありません。
ちら

私達が推測したのは、本部町伊野波の「大湧(うふわく)」(撮影年2006年11月)。長方形の形や、下から湧き上がっているような様子、足下を濡らすほどの豊富な水量など似てはいますが、背景などの手掛かりとなるようなものが少なく、東村と本部町ということで地域も相当離れているので、確かなことは言えないようです。

今回は講座にお時間を頂戴したのみならず、このような興味深い写真についても紹介していただき、宮里先生に心より感謝申し上げます。こうした活用方法を体験できたことで、私達の活動方法も広がりそうです。