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立命館大学 沖縄研修

2016年03月21日

Posted by 湧き水fun倶楽部 at 12:24 │Comments( 0 ) その他 勉強会
報告がかなり遅くなりました。

2月9日(火)午後3時から5時まで、立命館大学の教員志望の学生さん4名が沖縄研修で、『湧き水fun倶楽部』の活動について勉強したいということで学習会を開きました。

きっかけは、沖縄の自然環境、特に「水」に関心を持ったということで、「人にとっての水と生き物にとっての水」について調べていたところ、湧き水fun倶楽部のブログで私たちの活動を知り、沖縄の湧き水が人の生活にとってどのように変わってきたのかを知りたいということで連絡があり、今回の学習会の開催になりました。
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主に知りたいこととしては、(1)なぜ湧き水を大切にしているのか。川ではないのか?(2)沖縄に暮らす人にとって水とは?(3)離島や島ならではの水問題が関係しているのではないか。(4)なぜ、このような活動を行っているのか。

平日ということもあり、ぐし代表、金城顧問、会員の上間さんが会場となった浦添市立中央公民館3階の第3研修室に集まり軽く自己紹介。
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湧き水fun倶楽部代表のぐしが、まずはじめに歓迎の言葉と(1)なぜ川ではなく湧き水を大切にしているのか?(4)なぜこのような活動をしているのか。という2点についてお話しをさせていただきました。
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まず(1)の「なぜ川ではなく湧き水を大切にしているのか?」については、沖縄本島北部の一部で川を利用していた歴史はあるが(とはいっても短い川)、中南部、離島に関しては高い山がほとんどないことと、地質的に琉球石灰岩の地層から地下に水が浸透しその水を利用するため、湧き水(地下水)や雨水に頼らざるをえなかったことが、水道が完備された今でも湧き水を大切にする文化として根強く残っているという話をし、(4)のなぜ、このような活動を行っているのかという質問に、沖縄の歴史や自然、文化、環境が湧き水を通して伝えられること、また、災害時等の非常時に備えて、地域の安心・安全のために身近な水をこれからも守っていく必要があること、更に戦争体験を持つ年配の方のお話しの中に、「命」をつなぐための大切な水があったこと、これからも平和な世の中であり続けるためには、この場所でもっと戦争についてのお話しを聞く機会を作ることなど、大切なことを次世代に伝える役割を地域の湧き水を通して伝えたいというようなお話をさせてもらいました。

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次に湧き水fun倶楽部の金城顧問から(2)沖縄に暮らす人にとって水とは?(3)離島や島ならではの水問題が関係しているのではないか?という疑問に答えて、「沖縄の生活用水の変遷~現状と課題~」という題で1時間ほどお話しをしました。
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金城顧問は、企業局での仕事の体験をもとに、水道が入る以前の沖縄の水の歴史や離島の水の苦労、地域の水源を使っての沖縄の水道の始まり、沖縄の水道の歴史、近代水道の歩み、水道資源の特徴・渇水との闘い、水道施設・水質の特徴、米軍基地と水道、湧き水の現状と特徴等、幅広く、そして深く、短い時間でまとめてお話しくださいました。
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続いて、歩いて10分程のところにある「仲間樋川」で実際に沖縄の湧き水を見てもらうことにしました。
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ここは300年近く前から利用された記録のある古い集落の水源で、戦前に使われた様子が今でもわかる貴重な場所。
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水源から十字の印のあるところまでは飲み水以外の使用をしてはならないという約束があり、そこから下のほうで洗濯や雑用水に使われ、最後は田んぼに流れていくというしくみが今もわかるように残されています。
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そんなお話をしていると、近くの学童保育の子どもたちがほうきとゴミ袋を持っておそうじにやってきました。
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一緒にいらした指導者の方にお話しをうかがうと、いつも遊んでいるところなので定期的におそうじもしているのだとか。

とても清々しい光景に遭遇し、私たちも学生さんたちもとてもうれしい気持ちになりました。

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せっかくなので記念撮影。子どもたちの笑顔が本当に素敵です。

その後もしばらく学生さんたちとお話しをしたり遊んだり、楽しい時間をすごしました。
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沖縄まで足を延ばし、熱心にお話しを聞いてくださる学生さんたちに明るい未来を感じました。

どうぞ、これからも、自然を、環境を、平和を、そして沖縄を、次世代の子どもたちに明るい未来を引き継ぐためにもぜひ伝えてほしいと思います。
沖縄まで来てくださったこと、そして私たちの活動に関心を寄せてくださったこと、感謝の気持でいっぱいです。
本当にありがとうございました。



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