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6月3日は、八重瀬町で開催された「みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~」に参加してきました。琉球大学「水の環プロジェクト」と八重瀬町の「アサト・ヨザ・ナカザ地域資源保全の会」の共催です。
 「身近な水環境の全国一斉調査」は、毎年6月に全国一斉に行い、平成16年から市民団体と河川管理者が連携して実施しているものです。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
 今回は、この一斉調査を活用しての取組みで、慶座(ギーザ)地下ダム越流水、世持井(ユムチガー)、座嘉武井泉(ザカンガー)、屋富祖井(ヤフガー)の4箇所を廻り、それぞれ、水温や透明度、採水して水質調査を行いました。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
八重瀬町の仲座公民館に集合。地域資源保全の会の金城会長や琉球大学の島袋さんから挨拶や説明の後、出発です。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
最初は、慶座地下ダムの越流水の放流箇所です。結構な水量で、下流の慶座バンタの急な崖に滝となって流れ落ちてます。慶座地下ダムは、農業用水の水源施設として、地下水をせき止めた、文字通り、地下にあるダムです。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
現地調査では、水温を計ったり、透視度計で水の透明度を測定します。また、水質調査用にペットボトルに採水して持ち帰ります。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
ちなみに、放流箇所の隣には、慶座井(ギーザガー)があります。昔、慶座バンタの崖の中腹から水が湧いており、この水脈を掘り当て井戸として利用しようと、首里王府により建設工事を行ったが、水脈が見つからず、工事はほぼ失敗に終わったとのことです。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
2番目は、世持井(ユムチガー)です。世持井は元々「アハ井」と呼ばれていたそうです。昔、一帯を治めた按司が、城内の命綱の水源確保のため、「おいしくない水が湧く井」と言う意味でアハ井と呼び、敵を欺いたとのことです。今は、用水としての利用はないそうです。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
3番目は、座嘉武井泉(ザカンガー)です。安里村の住民の一部が移住して作った座嘉比村の人々が利用していた井泉とのこと。今は、ほとんど利用されてないそうです。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
最後の4番目は、屋富祖井(ヤフガー)です。水量が豊富で、水もキレイでした。屋富祖家の犬が、干ばつのときにずぶ濡れになって山中より出てきたことがキッカケで、湧き水を見つけたとういう伝説があるとのことです。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
科学教室と題し、4箇所で採水してきた水について、きれいかどうかを子供達と一緒に調べます。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
使用したパックテストという簡易測定キットでは、一定時間で何色に変わるかを見本と見比べて、汚れ具合を読み取ります。色が変わるまで皆で待ちました。
みずのわ教室~第15回身近な水環境の全国一斉調査~
最後に、講師の琉球大学の小野先生と一緒に、4箇所の検査結果を比べてみます。3番目の座嘉武井泉(ザカンガー)がほかより汚れていることが分かりました。

子供達には、少し難しかったかなと思いましたが、こうして地域をみんなで廻って、調べてみることが、大切なのかなと思いました。
(当日参加した野原さんのレポートです。)




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