4月27日(金)午後2時30分より八重瀬町役場2階大会議室で水の環プロジェクト主催の第4回水循環ワークショップが開催されました。
水循環に関する法令と自治体の動向に関する勉強会(2)と題してテーマは市町村におけるとりくみ~ということで、水資源の保全や管理に携わる行政職員、関心のある研究者や学生さんなどを対象に行われたものです。
湧き水fun倶楽部からもぐし代表を含め3人が参加しました。
まず開会と主旨説明を琉球大学人文社会学部の久保先生が行いました。
久保先生は現在の佐野市(栃木県)のご出身で、人口がおよそ12万人。水道水源は100パーセント地下水でまかなっている地域であることや、小さいころの井戸や地下水の思い出などのエピソードもお話ししてくださり、「人は目に見えない(意識しない)ものに頼って生きている」のではないかと、興味深いお話しをしてくださいました。
琉球大学農学部の安元純先生からは、地下水利用と保全というテーマでお話しがあり、地下水の構造や地下水が汚染されることへの懸念など、専門家の立場からわかりやすくお話ししてくださいました。
印象に残ったのは、「地下水は誰のもの?」という問いかけに、今までは土地と結びついている権利という認識で、「土地所有者に属するもの」という考え方が一般的でしたが、2014年の水循環基本法で「公共性がある」という認識が生まれているというお話しでした。
地下水に障害がおこると、水が枯れたり地盤沈下が起こったりするので、一部のことではなく地下全体に影響がでることを多くの人に知ってもらいたいと思いました。
次に宮古島の地下水保全対策について、琉球大学名誉教授の渡久山章先生が、お話しされました。
宮古島は飲み水を含め、水全体を地下水に頼っているため、1965年に作られた宮古島地下水保護管理条例(宮古島上水道組合)の中で、水は公水であることが示され、全国にさきがけた地下水保護管理条例であったこと、時代によって管理をする団体や内容が変わってきたこと、飲料水、農業用水、観光のための利用について様々な調整が行われてきたことなどをお話ししてくださいました。
続いて湧き水fun倶楽部のぐし代表が、「湧き水に関する浦添市民活動への取り組み」と題して、浦添の湧き水マップや冊子、沖縄湧き水カルタの作成や市民講座の企画、自治会の取り組みなどの事例等を紹介しました。
続いて、安曇野市の水環境基本計画について、琉球大学法文学部の久保慶明先生から、安曇野市地下水資源協会・活用指針や条例・基本計画、流域管理計画概要等、先月行われた視察の報告がありました。
他府県の流域協議会の設置事例を建設技術研究所の井上康さんがお話しくださいました。熊本、宮崎、長崎等九州をはじめ、日本全国に事例があり、大野市(福井県)は湧水再生協議会ということで、文化の再生が目的であるということにとても興味を持ちました。詳細はこちらをご覧ください
最後に八重瀬町の取り組みを八重瀬町土木課の島添和博さんが報告。八重瀬町の条例は旧具志頭村にあったものをもとに設置しており、字指定の地下水採取ポイントからの取水は届出許可が必要であることなどがお話しされました。(写真がなくてすみません)
その後、休憩をはさみ、総合討論に移りました。参加者からの質問に発表者が答える形で、八重瀬町や他府県の事例などに質問が寄せられ、湧き水fun倶楽部へも「活動資金はどこから?」「観光化についてどう思うか」「次世代への継承についての活動」等があり、市の助成金や市の教育委員会の協力をいただいていることや、観光化については地域の人が誇れる場所であることが地域の魅力につながることで、地域以外の人に関心をもってもらうことはとてもいいことだと思う、湧き水カルタを通して、祖父母から孫世代に湧き水について伝えることができれば・・・というお話しをさせていただきました。
内容の濃い2時間半の勉強会で、ブログでは全部を伝えられないのは残念ですが、今後もこのような勉強会に参加して、もっと湧き水について学ぶことができたらと思っています。
水循環に関する法令と自治体の動向に関する勉強会(2)と題してテーマは市町村におけるとりくみ~ということで、水資源の保全や管理に携わる行政職員、関心のある研究者や学生さんなどを対象に行われたものです。
湧き水fun倶楽部からもぐし代表を含め3人が参加しました。
まず開会と主旨説明を琉球大学人文社会学部の久保先生が行いました。
久保先生は現在の佐野市(栃木県)のご出身で、人口がおよそ12万人。水道水源は100パーセント地下水でまかなっている地域であることや、小さいころの井戸や地下水の思い出などのエピソードもお話ししてくださり、「人は目に見えない(意識しない)ものに頼って生きている」のではないかと、興味深いお話しをしてくださいました。
琉球大学農学部の安元純先生からは、地下水利用と保全というテーマでお話しがあり、地下水の構造や地下水が汚染されることへの懸念など、専門家の立場からわかりやすくお話ししてくださいました。
印象に残ったのは、「地下水は誰のもの?」という問いかけに、今までは土地と結びついている権利という認識で、「土地所有者に属するもの」という考え方が一般的でしたが、2014年の水循環基本法で「公共性がある」という認識が生まれているというお話しでした。
地下水に障害がおこると、水が枯れたり地盤沈下が起こったりするので、一部のことではなく地下全体に影響がでることを多くの人に知ってもらいたいと思いました。
次に宮古島の地下水保全対策について、琉球大学名誉教授の渡久山章先生が、お話しされました。
宮古島は飲み水を含め、水全体を地下水に頼っているため、1965年に作られた宮古島地下水保護管理条例(宮古島上水道組合)の中で、水は公水であることが示され、全国にさきがけた地下水保護管理条例であったこと、時代によって管理をする団体や内容が変わってきたこと、飲料水、農業用水、観光のための利用について様々な調整が行われてきたことなどをお話ししてくださいました。
続いて湧き水fun倶楽部のぐし代表が、「湧き水に関する浦添市民活動への取り組み」と題して、浦添の湧き水マップや冊子、沖縄湧き水カルタの作成や市民講座の企画、自治会の取り組みなどの事例等を紹介しました。
続いて、安曇野市の水環境基本計画について、琉球大学法文学部の久保慶明先生から、安曇野市地下水資源協会・活用指針や条例・基本計画、流域管理計画概要等、先月行われた視察の報告がありました。
他府県の流域協議会の設置事例を建設技術研究所の井上康さんがお話しくださいました。熊本、宮崎、長崎等九州をはじめ、日本全国に事例があり、大野市(福井県)は湧水再生協議会ということで、文化の再生が目的であるということにとても興味を持ちました。詳細はこちらをご覧ください
最後に八重瀬町の取り組みを八重瀬町土木課の島添和博さんが報告。八重瀬町の条例は旧具志頭村にあったものをもとに設置しており、字指定の地下水採取ポイントからの取水は届出許可が必要であることなどがお話しされました。(写真がなくてすみません)
その後、休憩をはさみ、総合討論に移りました。参加者からの質問に発表者が答える形で、八重瀬町や他府県の事例などに質問が寄せられ、湧き水fun倶楽部へも「活動資金はどこから?」「観光化についてどう思うか」「次世代への継承についての活動」等があり、市の助成金や市の教育委員会の協力をいただいていることや、観光化については地域の人が誇れる場所であることが地域の魅力につながることで、地域以外の人に関心をもってもらうことはとてもいいことだと思う、湧き水カルタを通して、祖父母から孫世代に湧き水について伝えることができれば・・・というお話しをさせていただきました。
内容の濃い2時間半の勉強会で、ブログでは全部を伝えられないのは残念ですが、今後もこのような勉強会に参加して、もっと湧き水について学ぶことができたらと思っています。