屋富祖を歩く

湧き水fun倶楽部

2010年10月10日 17:48

スタートは屋富祖公民館。
自治会長さんにお話しを伺うと、屋富祖には現在2つの湧き水が
残されているというので地図で場所を教えて頂き、
さっそく歩いてみることにしました。

まずひとつめは、公民館の敷地内にある前ヌ井泉(メーヌカー)


近年、まわりの石積みなどは改修され、保存されていました。


今も水量があり、水もとてもきれいです。


水道が入る以前、産水や生活用水に利用されたようです。

集落は全体的に水が豊富で、多くの家庭に井戸があり、
飲料水は主に自宅井戸が利用されたというお話しです。

自治会長さんのお話によると、自宅用の土地の売買の際、
敷地内に井戸がある土地は、井戸がない土地に比べると
高く取引されたということで、当時の生活に井戸はとても
重要だったことがわかります。

前ヌ井泉のそばには「おもろ」の碑もありました。


側に隣接する広場には、モニュメント的な手押しポンプがあり、
水辺の空間を演出しています。

よく水辺の側に見かけるサワフジ(サガリバナ)が植えられていました。


次に訪ねたのが、公民館の西側、屋富祖3丁目にある「井戸」

昭和テクノスと石川商店の間に今もひっそりとその姿を留めていました。

側には小径があり、周囲の草花も手入れがされており、落ち着く空間です。

今もなお、蓋をされた井戸の中には水が湧いています。


2箇所の湧き水の他に、もう2箇所湧き水の跡があるということで、
行ってみることにしました。



屋富祖大通りを横切ります。

懐かしい商店街が続いています。
看板に「あひる」の文字を見つけて撮影。

「あひる」の肉を買い求める方がいらっしゃるんですね。

見つけました。集落の北側にあった「ハルガー跡」

今も拝所として残っていました。


もうひとつは、以前、城間を訪ねたときに行った「クシヌカー」

「城間を歩く」の記事には、「屋富祖ガー」と紹介していますが、
地元の方たちは、「クシヌカー」と呼んでいたということが
わかりました。


公民館にもどる途中、こんな看板を見つけました。


大きなガジュマルの横には鳥居があります。


くぐってみると

拝所と慰霊碑がありました。

がじゅまるについての説明の書かれた案内板がありました。


樹齢百年以上、戦争を見た大きな木です。

そおっと幹に触れてみます。


いろんなことを話しかけてみたくなり、いろんな話を聞けたらいいなと思いました。

がじゅまるの根元には、庭箒が。
地域のみなさんが日頃からお掃除されているんですね。



ランチは城間(学園通り)にあるタイ料理・アジアンカフェ ネラミットへ
http://oishii.ti-da.net/e2657475.html




グリーンカレー(スープ、デザート、飲み物付き)をいただきました。
まだまだ日中、日差しの強い中を歩き回ると、この辛さはたまりません。
タイ米のご飯も美味しかったです。

写真にはありませんが、デザートのひとくち大のココナツ味の焼き餅が、
今まで食べたことのない味でとても新鮮でした。

最近、湧き水と同時にカフェの発掘も楽しみのひとつです。


写真:ごやかずえ
文 :ぐしともこ



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