浦添(うらしー)湧き水紀行

湧き水fun倶楽部

2018年12月07日 23:20

師走に入り、今年一年忙しく駆け回っていたためになかなか記事をアップできず、半年も前の出来事になりますが、大事な報告なので記録として残しておきたいと思います。
6月9日(土)浦添市立図書館主催 平成30年度 沖縄学講座「五感で知る浦添(うらしー)〈全3回〉が開かれ、第2回目の「浦添(うらしー)湧き水紀行」と題して、2時間講演をさせていただきました。第1回目は「うらおそいオモロをよむ」(沖縄国際大学非常勤講師の仲原伸子氏)・第3回は「浦添型(うらしーがた)の世界~紅型の祖型をさぐる~」(古琉球紅型浦添型研究所 仲本 のな氏)と、すべて女性が講師をつとめる講座で、「五感」というキーワードにとても共感しました。

50人ちかくの方が申込をされたそうで、会場にはたくさんの方がいらしていてとても緊張しました。

はじめに 私の元上司でもあります、平良美恵図書館長から、私の著書の前書きを引用して丁寧なご紹介を頂きただただ恐縮いたしました。
手話通訳の方もついてくださり、できるだけわかりやすい言葉で話すよう心掛けました。

2時間はあっという間でしたが、浦添の主な湧き水、行事、歴史や文化、自然や環境、浦添の取り組み、災害時に備えて等、幅広くお話しして、2時間はあっという間でした。ラジオの番組でインタビューした、15年程前の音も聞いていただきました。当山のアガリガーに伝わる伝説を地元の方から聞き取ったものです。

話しは少々脱線しますが、当日、手話通訳の方がお二人ついてくださり、そのおひとりである長嶺先生に通訳をしていただけたことも本当にうれしいことでした。もう30年も前のことなのですが、私が短大生だったころ、海邦国体の後に行われた身障者スポーツ大会かりゆし大会の手話コンパニオンとしてボランティアに参加した際に、長嶺先生から私は手話を教えていただきました。先生に手話通訳をしていただけたこと感慨深いものがありました。

なんとか時間通り、90枚のパワーポイントの原稿でお話しすることができてほっとしました。

講演の中では、せっかく図書館で講演をさせていただいているので、図書館の本を使って収集した湧き水の情報もできるだけ多く取り入れ、私がお話しをさせていただいた際に参考にした書籍もリストにして配っていただきました。
質疑応答も参加者の皆様からとてもいい浦添の湧き水の情報をいただけてありがたいと思いました。
アンケートには、「楽しかった」という言葉が多くでてきたことにうれしくなりました。
湧き水fun倶楽部の「fun」はまさに湧き水を楽しむことが目的です。
お話しを聞いてくださった皆さんは、それぞれ、災害時の話しに関心を持ったとか、水の文化が興味深かったとか、五感をこれからでも澄ませて行こうと思ったとか、感じたことがたくさんあったようです。そんな時間を楽しいと思ってくださったことが私にとってとてもうれしいことでした。
また、図書館の担当の方も、私の講演が終わった後、図書館のすぐ近くにある「安波茶樋川」に行ってみましたというメッセージを添えてくださり、まさしく、私のつたない話しが五感に触れ、湧き水の環が大きく広がっていくような感覚を覚えました。
「調べたこと、知っていることを何かに残して後世に伝える」感銘しました!と感想に書いてくださった方がいらっしゃいましたが、私自身、そうなんだ、そうかそうか・・・と反芻するように心に届きました。私の今までしてきた湧き水に関する情報収集は、こうして人に伝えることによって、改めて自分自身に帰ってきてこれがまた私の学びとなるのだと思いました。
講座をお聞きくださいました皆様、企画してくださいました浦添市立図書館の皆様、貴重な機会を下さり本当に感謝しています。ありがとうございました。

関連記事