3月20日~23日は、宮城島において「カーヌカミアシビ2025~島の豊かな湧水を祝う~」が開催されました。湧き水fun倶楽部からは、22日にごや副代表が、23日にぐし代表と渡邉が「カーまーい」に参加したので、23日の概要をお知らせします。
午前10時から「あごーりば食堂」で、このプロジェクトの推進リーダーである島袋さんが「湧き水発生装置」を使って水が湧き出る仕組みを説明してくださいました。
学習のあとは、地元の方のガイドで、上原集落と宮城集落のカーを巡ります。
「カーまーい」で最初に訪れたのは、「万ガー(ヤンガー)」。この周辺のカーは水量に応じて「億・万・千・百」の名前がついていて、こちらは「万」です。
季節的なものか、水量はやや少なく感じます。左側の樋から水が出ていないのは、「多分、水路の奥が詰まっているのだろう」とガイドの方。
次は、ちょっとした森の真ん中にある「千ガー(イキントーガー)」。22日のカーまーいは、参加人数が多かったために、ここには入れなかったそうです。
水は溜まってはいますが、脇に生えている草からポタポタと垂れている程度。
これは2014年5月に撮影したもので、その違いは一目瞭然。
街中に近い「百ガー(ジョーグチガー)」は、ほぼ水がない状態です。
こちらも、2014年5月には、濁ってはいるもののそれなりにお水がありました。
上原集落の最後は「億ガー(ハルガー)」。こちらは、集落の少し奥から山手に入ったところにあります。
こちらも、2015年1月の写真では豪快に水があふれ出ていたので水量が心配になりましたが、
奥のタンクをのぞき込むと、たっぷりの水をたたえていました。
でも、そのすぐ脇にある「ヒチャヌカー」にはほとんど水がありません。こちらは元々「ウブガー」だったそうです。
ちなみに、「億ガー」と「ヒチャヌカー」の2つのカーの総称が「ハルガー」なのだそうです。
ここで上原集落の散策は終了し、今度は宮城集落へ行きます。
こちらは、「メーガー」。上流からの水を溜めるタンクと、
その奥に、湧き口があります。
タンクの設置時期は不明とのことですが、米軍関係者が工事をしているらしい写真があるとのことで、おそらく戦後に設置されたと推測されるそうです。また、旧正月に門中が集まって拝みをする習慣が今も残っているそうです。
ここを2012年5月に撮った写真があり、見比べてみると、囲い上のネットが新しいものになっていて、整備されているようです。
最後は、「ンジンガー」。水量を比較するものがありませんが、今もきれいな水が湧き出しています。
最後に、島袋さんから「万ガー(ヤンガー)」の水質検査を行ったところ、大腸菌その他の検出はなく、応急水源としても利用な可能なお水であることが報告されました。水源地域の環境改善も図られているとのことでした。
会場となった「あごーりば食堂」では、「ブクブク-茶体験」や「お水くじ」も同時開催され、訪れる人が絶えないほどの賑わいを見せていました。
島の食材を使ったカレーや豚丼も大好評でした。
一部水量の低下で心配なカーもありましたが、こんなにも豊かな水環境が残されていることは大変素晴らしいことだと感じ、これを後生に伝承していくことの重要性を認識しました。
【カーヌカミアシビ】
島の豊かな湧水環境と伝統文化を活かした多彩なプログラムを通して地域住民と来訪者が共に水を祝い、カー(湧水)と人々とのつながりを再認識することで、その価値を次世代へと伝えていくことを目的とした地域行事。今度、地域の恒例行事化を目指しているとのことです。