東京麻布の湧水

湧き水fun倶楽部

2018年04月28日 12:07

先日、東京麻布の湧水を訪ねる機会があったのでご紹介します。
東京のど真ん中に湧水が?と不思議に思いますが、意外とあるのだそうです。

まずは、「柳の井戸」です。麻布十番駅から徒歩五分ほど、善福寺の参道脇にあります。



近づいて水に触れてみると、ひんやりと冷たく、水量もあります。

案内板を読んでみると、この井戸は関東大震災や空襲の際に多くの人々を救ったのだそうです。
また、いくつかの信仰的な伝説が由来として残されているようです。
災害時の湧水の存在というものはとても大きなものがあるのでしょうね。

そして、この「柳の井戸」から徒歩1~2分ほどのところに、こんなお店があります。


地下水コーヒーが売りの「CAFE KARIZ」(カリーズ)さん。


早速中に入ってみると、床の一部にガラスが。見てみると、「伊達政宗下屋敷跡の湧水井」と書かれています。

ガラスから4mほど下に取水口があり、そこからさらに6mほど下のところから水をくみ上げているのだそうです。



店内には、地下水の情報などを細かく記載したものが掲示されています。オーナーの蕪木さんは、このあたりのお水は武蔵野台地を源としていることや、天候によって井戸の水位に変化があること、ろ過を2回行っていることなどをお話ししてくださいました。ちなみに、こちらのお水は硬度1という超軟水なのだそうです。

また、この敷地は伊達政宗公の下屋敷跡なのだそうです。この地は大名屋敷が多くあり、その屋敷が不要になったことで各国の大使館が建てられたのだとか。地盤が固いことも、ここが好まれる理由の一つなのだそうです。




実はこのKARIZさんは、先日NHKのBSで放送された「TOKYO ディープ!」という番組で紹介されていたのです。案内人は女優のとよた真帆さん。

番組ではこのあたりに地下水が多い理由についても解説をしていました。
私がこの地を訪れるわずか3日前にあった放送。単なる偶然とは思えないようなタイミングでの放送はただただ驚くばかりです。
オーナーの蕪木さんは情報の豊富な方でお話しの大好きな方ですので、麻布界隈を訪れる機会があれば訪ねてみてはいかがでしょうか。





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