4月20日、ごや副代表の企画による湧き水散策が開催されました。
その概要について、ごやさんのレポートをご紹介します。
4月20日土曜日 糸満市大里と与座の湧き水散策をしました。
お天気にも恵まれたこの日、鯉のぼりの上がった大里公民館に集合。

メンバーは7人の参加となりました。
今回は「南山歴史研究会 会長の伊敷賢(まさる)さん」に案内して頂きました。
(駐車場として公民館を貸して頂きありがとうございました。)
まず、糸満市大里のカー(湧き水)と言えばここ「カデシガ―」。

三山時代、南山王が尚巴志の持つ金の屏風とカデシガーを取り換え、民の信用を失い南山が滅んだと言われる湧き水です。
伊敷さんのお話では、その言い伝えも年代などを詳しく調べていくとつじつまの合わないこともあるようで、疑問がたくさんあるようです。それにこの辺りは水が豊富で水が途絶えることはなかったのではないかと…歴史をそのまま鵜吞みにせず考える力をつけたいですね。
昔は青年会が鯉を養殖していたり、ユーフルヤー(銭湯)があり、他の集落からも利用しに来ていて青年会の活動資金にしていたそうです。

カデシカ―の傍らにウコールが置かれた小さな水源がありましたよ。

さらに、畑の中を進んで行くと「うびー川」という素朴な湧き水がありました。



ずぶ濡れの犬が見つけたとされるカーはカデシガーではなく、こちらのようです。
岩に囲われた奥からちょろちょろ水が流れ、なんとなく濡れた犬が出てきそうな感じがしました。
次にカデシガーの道向かいにある高嶺小学校に隣接する「南山城跡」に行きました。

でこぼこした古い石段を登り鳥居をくぐると、3つの火の神があり、その先の本殿を抜けると、王府の玉陵を思わせる横長のお墓がありました。


これは山川方、西銘方按司御墓で、高嶺小学校を城跡に移すことになった際に城跡内にあったお骨を一緒に合祀しているそうです。

この空間の両端にノロが使ったとされる「御名付川」もありましたが水はありませんでした。みんな興味深々で覗き込んでいました。

この後は、大里按司の妹と源為朝が逢瀬を重ねたといわれる「和解名森・わだきなむい」に行きました。

こちらも知らなければ通り過ぎるような場所に、ちょっとした異空間のようなひんやりとした雰囲気が漂っていました。

周辺からは鉄カスや陶磁器類が発見され、地元では「カニマン御嶽」と呼ばれているそうです。
「カニマン」は、鍛冶屋のことですが、ここでは農機具などではなくそれ以上に高い技術をもった職人が刀などの武器を製造した場所と伝えられています。
観光地ではなく地元の人たちの大切にしている聖地だと伊敷さんは強調されていました。
最後に、伊敷さんの地元「与座ガー」に行きました。


湧き水fun倶楽部のメンバーも初めて訪れる人もいて、大量の水が滝のように流れ落ち水車も相まって、大きな歓声が上がり、その水量の多さに圧倒されていました。それもそのはず、県内でも上位に上がる水量とのことで、今でも那覇の飛行場に送水されているそうです。
昔は製糖工場もありサトウキビを絞り出すのに水車が使われていたそうで、24時間操業していたとのことです。
また、近くには伊敷さんも小さいころ水汲みをしたという「古ガー」もあり、コンクリートで作られた水タンクの2つの穴から水が勢いよく流れていました。


湧き水散策の後は、伊敷さんお勧めのイタリアン「ポモドーロ」でランチを頂きました。
メンバーの中には、前日に偶然you tubeで伊敷さんの話を見ていたということで、「ふしぎですね~」と盛り上がりました。

ここでもメンバーからの質問や楽しいおしゃべりであっという間の時間でした。
食事も彩り鮮やかなお野菜たっぷりでとてもおいしかったです。

今回の散策で改めて琉球の歴史にも興味が湧きました。
他にも地元の人しかわからないようなお話も沢山聞くことができて、とても有意義で楽しい一日となりました。
伊敷さんありがとうございました。
最後に伊敷さんの書かれた沖縄の伝説の謎を解く「琉球伝説の真相」もとても興味深いです。


解散前に、参加者全員で記念撮影を行いました。
その概要について、ごやさんのレポートをご紹介します。
4月20日土曜日 糸満市大里と与座の湧き水散策をしました。
お天気にも恵まれたこの日、鯉のぼりの上がった大里公民館に集合。

メンバーは7人の参加となりました。
今回は「南山歴史研究会 会長の伊敷賢(まさる)さん」に案内して頂きました。
(駐車場として公民館を貸して頂きありがとうございました。)
まず、糸満市大里のカー(湧き水)と言えばここ「カデシガ―」。

三山時代、南山王が尚巴志の持つ金の屏風とカデシガーを取り換え、民の信用を失い南山が滅んだと言われる湧き水です。
伊敷さんのお話では、その言い伝えも年代などを詳しく調べていくとつじつまの合わないこともあるようで、疑問がたくさんあるようです。それにこの辺りは水が豊富で水が途絶えることはなかったのではないかと…歴史をそのまま鵜吞みにせず考える力をつけたいですね。
昔は青年会が鯉を養殖していたり、ユーフルヤー(銭湯)があり、他の集落からも利用しに来ていて青年会の活動資金にしていたそうです。

カデシカ―の傍らにウコールが置かれた小さな水源がありましたよ。

さらに、畑の中を進んで行くと「うびー川」という素朴な湧き水がありました。



ずぶ濡れの犬が見つけたとされるカーはカデシガーではなく、こちらのようです。
岩に囲われた奥からちょろちょろ水が流れ、なんとなく濡れた犬が出てきそうな感じがしました。
次にカデシガーの道向かいにある高嶺小学校に隣接する「南山城跡」に行きました。

でこぼこした古い石段を登り鳥居をくぐると、3つの火の神があり、その先の本殿を抜けると、王府の玉陵を思わせる横長のお墓がありました。


これは山川方、西銘方按司御墓で、高嶺小学校を城跡に移すことになった際に城跡内にあったお骨を一緒に合祀しているそうです。

この空間の両端にノロが使ったとされる「御名付川」もありましたが水はありませんでした。みんな興味深々で覗き込んでいました。

この後は、大里按司の妹と源為朝が逢瀬を重ねたといわれる「和解名森・わだきなむい」に行きました。

こちらも知らなければ通り過ぎるような場所に、ちょっとした異空間のようなひんやりとした雰囲気が漂っていました。

周辺からは鉄カスや陶磁器類が発見され、地元では「カニマン御嶽」と呼ばれているそうです。
「カニマン」は、鍛冶屋のことですが、ここでは農機具などではなくそれ以上に高い技術をもった職人が刀などの武器を製造した場所と伝えられています。
観光地ではなく地元の人たちの大切にしている聖地だと伊敷さんは強調されていました。
最後に、伊敷さんの地元「与座ガー」に行きました。


湧き水fun倶楽部のメンバーも初めて訪れる人もいて、大量の水が滝のように流れ落ち水車も相まって、大きな歓声が上がり、その水量の多さに圧倒されていました。それもそのはず、県内でも上位に上がる水量とのことで、今でも那覇の飛行場に送水されているそうです。
昔は製糖工場もありサトウキビを絞り出すのに水車が使われていたそうで、24時間操業していたとのことです。
また、近くには伊敷さんも小さいころ水汲みをしたという「古ガー」もあり、コンクリートで作られた水タンクの2つの穴から水が勢いよく流れていました。


湧き水散策の後は、伊敷さんお勧めのイタリアン「ポモドーロ」でランチを頂きました。
メンバーの中には、前日に偶然you tubeで伊敷さんの話を見ていたということで、「ふしぎですね~」と盛り上がりました。

ここでもメンバーからの質問や楽しいおしゃべりであっという間の時間でした。
食事も彩り鮮やかなお野菜たっぷりでとてもおいしかったです。

今回の散策で改めて琉球の歴史にも興味が湧きました。
他にも地元の人しかわからないようなお話も沢山聞くことができて、とても有意義で楽しい一日となりました。
伊敷さんありがとうございました。
最後に伊敷さんの書かれた沖縄の伝説の謎を解く「琉球伝説の真相」もとても興味深いです。


解散前に、参加者全員で記念撮影を行いました。