12月15日は、「金丸ゆかりのカーを訪ねて」と題した散策会と忘年会が行われました。

朝9:30にサンエー西原シティ前に集合し、まずはサンエーの駐車場に隣接する「ジーマヌウカー」に行きました。

ここは、金丸(のちの尚円王。第二尚氏初代の王様です。)が住んでいた内間御殿の祭祀場だったそうで、小字儀間原にあるので「ギーマ(ジーマ)ヌウカー」と呼ばれていますが、金丸が漁網を干したという伝承から「アミウージガー」とも呼ばれているそうです。


国道に面した場所にあるものの、囲いがされているためにあまり目立たず少し寂しい感じもしますが、今もお水はしっかりと湧いています。

次に訪れたのは、「翁長ヒージャーガー」。翁長の公民館から数分歩いたところにあります。


規模はあまり大きくはありませんが、石積みのきれいなカーで、ここには「シマチスジノリ」が見られることもあるそうです。

この日の天気は、抜けるような青空で、日陰は少し肌寒いものの、歩くと少し暑いくらいで天候に恵まれて何よりです。

三か所目は翁長ヒージャーガーからもほど近い「テラコシノロガー」へ行きます。「琉球国由来記」には、幸地ノロが祭祀を行う場だったと記されているそうです。また、「琉球国旧記」には「寺腰奴呂川」とも記載され、地元では「ティランキーガー」とも呼ばれているそうです。


こちらも小ぶりなカーではありますが、深さは227cmもあるそうです。この翁長の2か所のカーは、地元の方々が草刈り等をして下さったようでとてもきれいになっていて、安心して歩くことができました。
最後に訪れたのは、嘉手刈にある「内間御殿」です。ここは、金丸の旧宅地跡に建てられた神殿を中心とする祭祀施設で、国の史跡に指定されています。


ここからは、「ニシバル歴史の会」の長嶺さんと石垣さんお二人のガイドを受けます。ここには神殿だけでなく、カーもたくさんあります。


まずは金丸が使用したと言われる「カニマルウカー」。


次は、ノロが衣装を洗ったと言われる「イーソウスマシウカー」。

ウブガーとして利用されたと言われる「イリーヌウブガー」は残念ながら埋まってしまっていました。

最後は、東江家ゾーンにある「アガリーヌウカー」です。嘉手刈の集落で最も古いカーだそうです。


散策会最後のカーは、掛保久にある親川(ウェーガー)です。このカーは大干ばつにも枯れることなく近隣の人々の喉を潤したそうで、りっぱな囲いがされています。

散策会をほぼ予定通りに終え、12:30からは忘年会です。場所は「ビストロ プラ・ド・ターチ」。

司会進行は野原さんご夫妻。仕事の都合で遅れていた琉球大学風樹館の島袋さんも加わり、総勢14名で忘年会のスタートです。

まずは金城顧問から開会のあいさつ。その後、渡辺からこの1年の活動報告を行いました。


そして、お食事が済んだあとは、毎年恒例となっている「湧き水ビンゴ大会」です。これは、湧き水カルタに取り上げられたカーの中から自由に9つのマスの中に入れて一人づつカーの名前を読み上げてそのカーの名前が書いていれば消していくというものです。
今回は、野原さんご夫妻が離島フェアなどで選んだもののほか、琉球大学の安元先生からいただいたタンザニアの水、風樹館の島袋さんからいただいたハワイの水、そして、先日ロケのあった「世界ふしぎ発見!」のグッズ数点などなどが賞品として当たりました。

また、この日の散策会にあわせて、金丸の出身地である伊是名村の伊是名酒造所から、その名も「金丸」という10年古酒の泡盛の寄贈があったことが報告されました。


伊是名酒造所の仲田さんは金城顧問とは旧知の間柄で、この日の散策会のことを知って散策会の前日にわざわざ届けて下さったそうです。この泡盛は金城顧問からぐし代表に託され、湧き水fun倶楽部結成10周年の節目に開封することとされました。
ビンゴも無事に終了し、会員の皆さんから今年を振り返って一言いただいたあと、お開きとなりました。
このあとに計画していた西原浄水場見学は、土曜日で見学不可とのことで断念することとし、ここで解散です。
首里城お水取り行事などを除けば、湧き水fun倶楽部としての公式行事はこれで締めくくりとなります。この一年間、活動に参加された皆様、本当にお疲れ様でした。また、いろいろと寄贈をいただいた皆様、この散策会を企画してくださった呉屋副代表と宮城さんにもお礼申し上げます。
今年も大変お世話になりありがとうございます。来年もよろしくお願いします。そして、皆様にとってよい一年となりますように祈念しています。

朝9:30にサンエー西原シティ前に集合し、まずはサンエーの駐車場に隣接する「ジーマヌウカー」に行きました。

ここは、金丸(のちの尚円王。第二尚氏初代の王様です。)が住んでいた内間御殿の祭祀場だったそうで、小字儀間原にあるので「ギーマ(ジーマ)ヌウカー」と呼ばれていますが、金丸が漁網を干したという伝承から「アミウージガー」とも呼ばれているそうです。


国道に面した場所にあるものの、囲いがされているためにあまり目立たず少し寂しい感じもしますが、今もお水はしっかりと湧いています。

次に訪れたのは、「翁長ヒージャーガー」。翁長の公民館から数分歩いたところにあります。


規模はあまり大きくはありませんが、石積みのきれいなカーで、ここには「シマチスジノリ」が見られることもあるそうです。

この日の天気は、抜けるような青空で、日陰は少し肌寒いものの、歩くと少し暑いくらいで天候に恵まれて何よりです。

三か所目は翁長ヒージャーガーからもほど近い「テラコシノロガー」へ行きます。「琉球国由来記」には、幸地ノロが祭祀を行う場だったと記されているそうです。また、「琉球国旧記」には「寺腰奴呂川」とも記載され、地元では「ティランキーガー」とも呼ばれているそうです。


こちらも小ぶりなカーではありますが、深さは227cmもあるそうです。この翁長の2か所のカーは、地元の方々が草刈り等をして下さったようでとてもきれいになっていて、安心して歩くことができました。
最後に訪れたのは、嘉手刈にある「内間御殿」です。ここは、金丸の旧宅地跡に建てられた神殿を中心とする祭祀施設で、国の史跡に指定されています。


ここからは、「ニシバル歴史の会」の長嶺さんと石垣さんお二人のガイドを受けます。ここには神殿だけでなく、カーもたくさんあります。


まずは金丸が使用したと言われる「カニマルウカー」。


次は、ノロが衣装を洗ったと言われる「イーソウスマシウカー」。

ウブガーとして利用されたと言われる「イリーヌウブガー」は残念ながら埋まってしまっていました。

最後は、東江家ゾーンにある「アガリーヌウカー」です。嘉手刈の集落で最も古いカーだそうです。


散策会最後のカーは、掛保久にある親川(ウェーガー)です。このカーは大干ばつにも枯れることなく近隣の人々の喉を潤したそうで、りっぱな囲いがされています。

散策会をほぼ予定通りに終え、12:30からは忘年会です。場所は「ビストロ プラ・ド・ターチ」。

司会進行は野原さんご夫妻。仕事の都合で遅れていた琉球大学風樹館の島袋さんも加わり、総勢14名で忘年会のスタートです。

まずは金城顧問から開会のあいさつ。その後、渡辺からこの1年の活動報告を行いました。


そして、お食事が済んだあとは、毎年恒例となっている「湧き水ビンゴ大会」です。これは、湧き水カルタに取り上げられたカーの中から自由に9つのマスの中に入れて一人づつカーの名前を読み上げてそのカーの名前が書いていれば消していくというものです。
今回は、野原さんご夫妻が離島フェアなどで選んだもののほか、琉球大学の安元先生からいただいたタンザニアの水、風樹館の島袋さんからいただいたハワイの水、そして、先日ロケのあった「世界ふしぎ発見!」のグッズ数点などなどが賞品として当たりました。

また、この日の散策会にあわせて、金丸の出身地である伊是名村の伊是名酒造所から、その名も「金丸」という10年古酒の泡盛の寄贈があったことが報告されました。


伊是名酒造所の仲田さんは金城顧問とは旧知の間柄で、この日の散策会のことを知って散策会の前日にわざわざ届けて下さったそうです。この泡盛は金城顧問からぐし代表に託され、湧き水fun倶楽部結成10周年の節目に開封することとされました。
ビンゴも無事に終了し、会員の皆さんから今年を振り返って一言いただいたあと、お開きとなりました。
このあとに計画していた西原浄水場見学は、土曜日で見学不可とのことで断念することとし、ここで解散です。
首里城お水取り行事などを除けば、湧き水fun倶楽部としての公式行事はこれで締めくくりとなります。この一年間、活動に参加された皆様、本当にお疲れ様でした。また、いろいろと寄贈をいただいた皆様、この散策会を企画してくださった呉屋副代表と宮城さんにもお礼申し上げます。
今年も大変お世話になりありがとうございます。来年もよろしくお願いします。そして、皆様にとってよい一年となりますように祈念しています。
この記事へのコメント
記事とは直接関係ないのですが、質問させてください。
『おきなわ湧水紀行』を拝読させてもらったのですが、元日に澤岻樋川の水を使って料理をする、お茶やコーヒーを飲むというエピソードに惹かれ、実践したいと思わされました。
ですが、都会の中の生水ということもあり、正直し心配もあるのですが、
簡易ろ過(ホームセンターなどにあるボトルを通してろ過するもの)+煮沸をすれば、お茶一杯分飲むくらいなら大丈夫でしょうか?
それとも、お腹が特別丈夫な方ではない人は避けた方がいいでしょうか…?
『おきなわ湧水紀行』を拝読させてもらったのですが、元日に澤岻樋川の水を使って料理をする、お茶やコーヒーを飲むというエピソードに惹かれ、実践したいと思わされました。
ですが、都会の中の生水ということもあり、正直し心配もあるのですが、
簡易ろ過(ホームセンターなどにあるボトルを通してろ過するもの)+煮沸をすれば、お茶一杯分飲むくらいなら大丈夫でしょうか?
それとも、お腹が特別丈夫な方ではない人は避けた方がいいでしょうか…?
Posted by 澤岻樋川の水について質問です at 2018年12月28日 10:51
記事を読んでいただきましてありがとうございます。
『おきなわ湧き水紀行』も読んでくださったのですね。感謝です。
ご質問の件ですが、湧き水が飲めるかどうかの基準は、私の場合ですが、湧き水の管理者や地域の方々が実際にのんでいらっしゃるかどうかで判断しています。
澤岻樋川は管理者の方より「大丈夫」と聞いています。
ただ、やはりどのお水も生で飲むことはおっしゃるとおり、体調などによっても体に良くない状態のことはあると思いますので、私はやはり煮沸させてから飲んでいます。コーヒーであれば、ハンドドリップ、またはコーヒーメーカーであれば、ろ過することになりますのでそのようにしています。
お茶は沸かしてそのまま入れてのんでいますが、気になるようであればろ過するといいかもしれません。ろ過といってもコーヒーフィルターのようなものですが・・・。
『おきなわ湧き水紀行』も読んでくださったのですね。感謝です。
ご質問の件ですが、湧き水が飲めるかどうかの基準は、私の場合ですが、湧き水の管理者や地域の方々が実際にのんでいらっしゃるかどうかで判断しています。
澤岻樋川は管理者の方より「大丈夫」と聞いています。
ただ、やはりどのお水も生で飲むことはおっしゃるとおり、体調などによっても体に良くない状態のことはあると思いますので、私はやはり煮沸させてから飲んでいます。コーヒーであれば、ハンドドリップ、またはコーヒーメーカーであれば、ろ過することになりますのでそのようにしています。
お茶は沸かしてそのまま入れてのんでいますが、気になるようであればろ過するといいかもしれません。ろ過といってもコーヒーフィルターのようなものですが・・・。
Posted by 湧き水fun倶楽部 at 2018年12月29日 21:52
お返事ありがとうございます!
参考にしつつ実践してみたいと思います!
参考にしつつ実践してみたいと思います!
Posted by 澤岻樋川の水について質問です at 2018年12月30日 08:04