7月28日は、7月の定例会が琉球大学の風樹館で開催され、11名の方々の参加がありました。
この日は、水の環プロジェクトが開発中のボードゲームの試作品をメンバーの皆さんで体験するものです。ボードゲームのタイトルは、「水」と「ゆいまーる」を足し合わせて「すいまーる」と命名する予定とのことです。
この「すいまーる」は、「水は大切にすればいつまでも使い続けることができる」を大テーマとし、「水が涸れたらどうなるか、水が汚れたらどうなるか、水をきれいにするにはどうするか等、普段あまり意識していないことを、ゲームを通して気づき、考え、日常生活において、水問題を語り合う契機としたい」というねらいを基本として、風樹館の島袋さんを中心に開発されたものです。

冒頭、島袋さんの義妹さんが作成したという紙芝居でこのゲームの主旨説明がありました。

その後、このゲームの開発者である島袋さんの弟さんからゲームの進め方、ルールについての説明がありました。

ゲームは、「たたら島」という仮想の島を舞台に、漁師、畜産農家、野菜農家、民宿経営者に分かれ、それぞれの職業経営の継続を考えつつ限られた水をいかに使っていくかを考えなければいけません。また、それぞれの職業で取水できる場所が限られていて、井戸からの取水が多くなれば海水の混入が増え真水としての利用が難しくなりますので、安易に事業展開ができないところが大きな悩みとなります。

実際のゲームをする中で、「干ばつ」「空梅雨」「長雨」「台風」などの気象条件のほか、「パイプ破損により井戸からの取水が不可能になる」などの様々な展開があり、参加者はそれぞれに一喜一憂します。

また、事業展開をしてさらに水を使うのかどうかを決断するときは、皆さんそれぞれにその職業になりきって発言したり、それに突っ込みが入ったりして、度々脱線し、ゲームがなかなか進まず、進行を促す注意を受けることも度々ありました。今回の体験ゲームでは実際に2回ゲームオーバーとなってしまっていたようですが、ゲームの課題を見つけるために特例としてゲームを続けさせていただきました。
このゲームでは、最後にいくら収入をあげることができたかのカウントはしますが、一番先に上がった人が勝ちであるとか、一番儲けた人が勝ちであるとか、ほかのゲームにありがちな要素はありません。そのため、島に住む住民が、自分のことだけを考えるのではなく、限られた水をいかに使えば他者との共存ができるかを考えなければいけません。そういう意味では、4月に開催された「未来に向かって舵をとれ!」のゲームと多くの共通点があるかも知れません。

これほどの大人数でゲームをしたことがなかったそうで、それなりに議論も白熱して盛り上がりを見せましたが、展開していく中でいくつかの検討課題も見つかったそうで、それは今後の改良にあたって参考となるようです。
ちなみに、最後の収益計算では、民宿経営者がコイン17枚で一番収益をあげ、野菜農家と漁師が15枚、畜産農家が12枚という結果となりました。
最近では沖縄でも渇水対策について話し合いが持たれるなど少し危険な状況がありましたが、台風の接近などにより貯水状況も改善されたことから、渇水に対する危機感も薄れつつあるかも知れません。その一方で西日本を中心とした豪雨による災害と長引く断水はまだまだ復旧していないところも多いようで、水の有難さと同時に水の恐さも思い知らされる今日この頃となっています。このゲームが、改めて水との付き合い方の難しさについて考えるきっかけの一つになることを期待しています。
この日は、ゲーム体験に当たり、風樹館の島袋さんをはじめ、何名かの方々にもお世話いただき、ありがとうございます。


先月6月3日に八重瀬町で開催された「みずのわ教室」に関する「みずのわ教室」だよりが手元に届きましたので、掲載しておきます。
この日は、水の環プロジェクトが開発中のボードゲームの試作品をメンバーの皆さんで体験するものです。ボードゲームのタイトルは、「水」と「ゆいまーる」を足し合わせて「すいまーる」と命名する予定とのことです。
この「すいまーる」は、「水は大切にすればいつまでも使い続けることができる」を大テーマとし、「水が涸れたらどうなるか、水が汚れたらどうなるか、水をきれいにするにはどうするか等、普段あまり意識していないことを、ゲームを通して気づき、考え、日常生活において、水問題を語り合う契機としたい」というねらいを基本として、風樹館の島袋さんを中心に開発されたものです。

冒頭、島袋さんの義妹さんが作成したという紙芝居でこのゲームの主旨説明がありました。

その後、このゲームの開発者である島袋さんの弟さんからゲームの進め方、ルールについての説明がありました。

ゲームは、「たたら島」という仮想の島を舞台に、漁師、畜産農家、野菜農家、民宿経営者に分かれ、それぞれの職業経営の継続を考えつつ限られた水をいかに使っていくかを考えなければいけません。また、それぞれの職業で取水できる場所が限られていて、井戸からの取水が多くなれば海水の混入が増え真水としての利用が難しくなりますので、安易に事業展開ができないところが大きな悩みとなります。

実際のゲームをする中で、「干ばつ」「空梅雨」「長雨」「台風」などの気象条件のほか、「パイプ破損により井戸からの取水が不可能になる」などの様々な展開があり、参加者はそれぞれに一喜一憂します。

また、事業展開をしてさらに水を使うのかどうかを決断するときは、皆さんそれぞれにその職業になりきって発言したり、それに突っ込みが入ったりして、度々脱線し、ゲームがなかなか進まず、進行を促す注意を受けることも度々ありました。今回の体験ゲームでは実際に2回ゲームオーバーとなってしまっていたようですが、ゲームの課題を見つけるために特例としてゲームを続けさせていただきました。
このゲームでは、最後にいくら収入をあげることができたかのカウントはしますが、一番先に上がった人が勝ちであるとか、一番儲けた人が勝ちであるとか、ほかのゲームにありがちな要素はありません。そのため、島に住む住民が、自分のことだけを考えるのではなく、限られた水をいかに使えば他者との共存ができるかを考えなければいけません。そういう意味では、4月に開催された「未来に向かって舵をとれ!」のゲームと多くの共通点があるかも知れません。

これほどの大人数でゲームをしたことがなかったそうで、それなりに議論も白熱して盛り上がりを見せましたが、展開していく中でいくつかの検討課題も見つかったそうで、それは今後の改良にあたって参考となるようです。
ちなみに、最後の収益計算では、民宿経営者がコイン17枚で一番収益をあげ、野菜農家と漁師が15枚、畜産農家が12枚という結果となりました。
最近では沖縄でも渇水対策について話し合いが持たれるなど少し危険な状況がありましたが、台風の接近などにより貯水状況も改善されたことから、渇水に対する危機感も薄れつつあるかも知れません。その一方で西日本を中心とした豪雨による災害と長引く断水はまだまだ復旧していないところも多いようで、水の有難さと同時に水の恐さも思い知らされる今日この頃となっています。このゲームが、改めて水との付き合い方の難しさについて考えるきっかけの一つになることを期待しています。
この日は、ゲーム体験に当たり、風樹館の島袋さんをはじめ、何名かの方々にもお世話いただき、ありがとうございます。


先月6月3日に八重瀬町で開催された「みずのわ教室」に関する「みずのわ教室」だよりが手元に届きましたので、掲載しておきます。