新しい年がもう目の前まできています。
(はたして、今年中にアップできるのでしょうか)
先日、12月26日(日)浦添市沢岻樋川で
『美御水(ヌービー)奉納祭』のための
お水取りがありました。

琉球王朝時代のお正月行事である若水献上のための儀式で
2003年に120年ぶりに復活されました。
この行事は、当時、国王、国民の健康、繁栄、五穀豊穣
を願い、12月20日に国頭村の辺戸大川から取り寄せた水
(沖縄本島の最北端に位置する湧き水)と、首里城周辺の
12の方角の中からその年の吉方にあたる湧き水をあわせて
国王に献上するものです。
この水は、元旦に国王の「うびなでぃ」をする際のすでぃ
(脱皮をするという意味があるようです)水として使われる
神聖な水として丁重に扱われました。
首里城周辺の吉方(恵方)にあたる湧き水は、
『琉球国由来記』によると、
北の子(い)の方は、浦添城内にある鏡川。
丑の方は、同じく浦添城内にある阿佐名ガー。
寅の方は、現在の西原町幸地樋川。
卯の方は、首里鳥堀の御嶽の御川(ビンのウタキのウカー)。
巳の方は、首里崎山樋川。
午の方は、識名川
未の方は、識名喜堀樋川
申の方は、識名石志屋川
亥の方は、浦添沢岻樋川
辰、酉、戌は定めがなかったため、
うとうーし泉(がー)である沢岻樋川で汲まれていたそうです。
この吉方にあたる湧き水で、現在お水取りができるのは、
沢岻樋川のみとなってしまったため、5年前からここで
この行事が行われています。
もともと、他の湧き水がかれてしまったりして
お水が汲めないときには、この沢岻樋川でお水取り
をしていたことから、とても重要なカーだったことが
わかります。
今回のその儀式を行った12月26日は、
ものすごい強風で悪天候となりましたが、
儀式の始まる30分ほど前から、人が集まってきました。

管理者である玉城さんが、お水取りの際、拝みをするために
座る場所には事前にクバの葉が敷き詰められていましたが、
風で飛ばされないようにパイプ椅子で押さえられていました。
儀式の始まる予定の2時を少しまわった頃、
琉球王朝時代の正装であらわれた
巫女とお供の一行が到着しました。

旗が風を受けて激しく波打っています。
巫女さんが運んできたお供物の蜜柑が転がってしまうという
ハプニングもありましたが、なんとかカーの前に到着しました。

厳粛に拝みが行われています。

巫女がクバの葉のニーブ(ひしゃく)で水を汲み壺に納めます。

水を汲み終えると、右側に立っている男性が歌を詠み始めました。
先ほど、配られた紙を見てみると、おもろのようです。

右側には、辺戸大川のお水取りに関する歌が

左側の歌詞は、吉方のお水取りが詠われているようです。

激しい風が舞う中、厳粛な儀式を見守る人々。

無事、儀式は終わりました。

これで来年の国民(県民)の健康祈願、五穀豊穣はまちがいありません。

大切な水をこれから首里城に届けます。

あともう少し。がんばれ~。
行事が終わると、あつまった人々に縁起物の御神酒とおまんじゅうが振る舞われました。

車の運転があったので、持参したペットボトルに御神酒をいただきました。
あと2本のボトルは、沢岻樋川のお水を頂きました。
このお水で新しい年、私もあやかってウビナディをしたいと思っています。
皆様にとっても新しい年がよい年でありますよう願いを込めて。
(はたして、今年中にアップできるのでしょうか)
先日、12月26日(日)浦添市沢岻樋川で
『美御水(ヌービー)奉納祭』のための
お水取りがありました。

琉球王朝時代のお正月行事である若水献上のための儀式で
2003年に120年ぶりに復活されました。
この行事は、当時、国王、国民の健康、繁栄、五穀豊穣
を願い、12月20日に国頭村の辺戸大川から取り寄せた水
(沖縄本島の最北端に位置する湧き水)と、首里城周辺の
12の方角の中からその年の吉方にあたる湧き水をあわせて
国王に献上するものです。
この水は、元旦に国王の「うびなでぃ」をする際のすでぃ
(脱皮をするという意味があるようです)水として使われる
神聖な水として丁重に扱われました。
首里城周辺の吉方(恵方)にあたる湧き水は、
『琉球国由来記』によると、
北の子(い)の方は、浦添城内にある鏡川。
丑の方は、同じく浦添城内にある阿佐名ガー。
寅の方は、現在の西原町幸地樋川。
卯の方は、首里鳥堀の御嶽の御川(ビンのウタキのウカー)。
巳の方は、首里崎山樋川。
午の方は、識名川
未の方は、識名喜堀樋川
申の方は、識名石志屋川
亥の方は、浦添沢岻樋川
辰、酉、戌は定めがなかったため、
うとうーし泉(がー)である沢岻樋川で汲まれていたそうです。
この吉方にあたる湧き水で、現在お水取りができるのは、
沢岻樋川のみとなってしまったため、5年前からここで
この行事が行われています。
もともと、他の湧き水がかれてしまったりして
お水が汲めないときには、この沢岻樋川でお水取り
をしていたことから、とても重要なカーだったことが
わかります。
今回のその儀式を行った12月26日は、
ものすごい強風で悪天候となりましたが、
儀式の始まる30分ほど前から、人が集まってきました。

管理者である玉城さんが、お水取りの際、拝みをするために
座る場所には事前にクバの葉が敷き詰められていましたが、
風で飛ばされないようにパイプ椅子で押さえられていました。
儀式の始まる予定の2時を少しまわった頃、
琉球王朝時代の正装であらわれた
巫女とお供の一行が到着しました。

旗が風を受けて激しく波打っています。
巫女さんが運んできたお供物の蜜柑が転がってしまうという
ハプニングもありましたが、なんとかカーの前に到着しました。

厳粛に拝みが行われています。

巫女がクバの葉のニーブ(ひしゃく)で水を汲み壺に納めます。

水を汲み終えると、右側に立っている男性が歌を詠み始めました。
先ほど、配られた紙を見てみると、おもろのようです。

右側には、辺戸大川のお水取りに関する歌が

左側の歌詞は、吉方のお水取りが詠われているようです。

激しい風が舞う中、厳粛な儀式を見守る人々。

無事、儀式は終わりました。

これで来年の国民(県民)の健康祈願、五穀豊穣はまちがいありません。

大切な水をこれから首里城に届けます。

あともう少し。がんばれ~。
行事が終わると、あつまった人々に縁起物の御神酒とおまんじゅうが振る舞われました。

車の運転があったので、持参したペットボトルに御神酒をいただきました。
あと2本のボトルは、沢岻樋川のお水を頂きました。
このお水で新しい年、私もあやかってウビナディをしたいと思っています。
皆様にとっても新しい年がよい年でありますよう願いを込めて。
この記事へのコメント
新年明けましておめでとうございます。
今、日本各地の年明けの様子をTVで観ていますが、どこも寒そう。私の部屋でも風の音がすごいです。
美御水取り、ぎりぎり年明け前にアップできましたね。
年末はバタバタの主婦、大変だったことでしょう。
新しい年もまた湧き水のご紹介、楽しみにしています。
今、日本各地の年明けの様子をTVで観ていますが、どこも寒そう。私の部屋でも風の音がすごいです。
美御水取り、ぎりぎり年明け前にアップできましたね。
年末はバタバタの主婦、大変だったことでしょう。
新しい年もまた湧き水のご紹介、楽しみにしています。
Posted by 南ふう at 2011年01月01日 00:33
あけましておめでとうございます。
早々のコメント、感謝感激です。
昨年は、ふうさんをはじめ様々な方との出会いがあり、とても充実した年でした。
本年もどうぞよろしくお願いします。
早々のコメント、感謝感激です。
昨年は、ふうさんをはじめ様々な方との出会いがあり、とても充実した年でした。
本年もどうぞよろしくお願いします。
Posted by ぐしともこ
at 2011年01月01日 18:00
