昨日は伊祖の基礎知識を得るために伊祖公民館に出かけました。
NPO法人 うらおそい歴史ガイド友の会の皆さんを自治会長さんが案内して下さると伺い、急遽ご一緒させて頂くことになったのです。
まず、訪れたのは『根屋』
左側の柱には「安里門中」右側の柱には「西原家」と書かれていました。英祖王の拝所で、いつでも拝めるようになっているそうです。
信号を渡って、浦添総合病院近くにある井戸を訪ねました。
『メーヌカー』
昭和40年代初頭あたりまで、利用されていたようです。
かつては飲み水に利用され、お正月の若水もここで汲まれたそうです。
当時、カーの前には川と田んぼがあり、浦添市内の中で最も地下水が豊富な場所だったようです。
今も自治会のみなさんが、年に8回拝んでいるそうです。
その後ろ側は、昭和10年代に沖縄で初めての製糖工場跡。
水を大量に使うために独自の井戸があったようです。
そこから更に坂を上っていくと個人所有の立派な井戸があります。
『伊波ガー』
個人の井戸ということで、自治会の拝みの対象ではないそうですが、今でも庭木の散水など雑用水につかわれているようでした。
さらに上には、自治会も拝みをしているという『イーヌカー』
その後、浦添大公園にある古墓を見て再び集落へ。
伊祖は、地下水が豊富で各家庭に井戸が掘られたほど。
上水道が完備された今でも井戸を大切にしている家庭が多く、雑用水などにつかっているというお話しです。
こんなふうに滑車をつける柱まで残っている家はさすがに珍しいのだそうです。
集落の中を歩いていると、うらおそい歴史ガイド友の会の津波古さんが、
「この後ろ側に『ウドゥンガー』というのもあるのですよ」
と教えて下さいました。
今度、機会を見つけて探してみたいです。
続いて訪れたのは、牧港との境にある『立津ガー』
こちらも拝み、掃除をしています。
側にはここから水をひいた小さな田んぼがあり、4年前に訪れたときには隣にある牧港小学校の子どもたちが稲作体験をしていました。
(2006.7)
近くに小さな階段があり、それを上がっていくと、「伊祖公園」入り口に面する大きな道路に出ました。
道を渡って伊祖城跡に入りました。
きれいな石畳道が残っています。
頂上付近にある伊祖嶽
案内板にはこのようなことが書かれています。
さらに頂上をめざすと、古い井戸跡もあります。
すでに枯れており、それほど水量があったわけではないようですが、きっと当時もお茶を湧かすくらいで、必要な水のほとんどは、先ほど訪れた『立津ガー』を利用したのではないかというお話しでした。
左側の道をもう少し上がるとここが頂上。
素晴らしい眺めです。
かつて、浦添の18集落には、ヒーゲーシ(火事が起こらないための魔よけの獅子)があったようですが、今も残っていることろは少ないようです。
伊祖城跡の『獅子屋』には、伊祖集落のヒーゲーシのシーサーがありました。
あまりきれいに撮れなかったのですが、中にはちゃんとシーサーが鎮座しています。
伊祖城跡を降りて、再び集落内にもどります。
集落内からみると、こんもり緑に包まれているのがわかります。
城跡跡から坂を下る途中、左側のスージ道に入ると『クシヌカー』があります。
中にパイプが差し込まれていることから、今でも近くの方が雑用水などに利用しているようです。
ここも自治会が拝んでいます。
そこから、浦添商業高校向けに進んでいくと芝生の生えた空き地にマンゴーの木が何本か植えられている場所があります。
その側にあるのが『イリヌカー』跡
水道が敷かれていなかった頃、ここも大切な井戸だったので、形がなくなった今も自治会では拝んでいるそうです。
更に学校側に行くと「浦添総合病院検診センター」のたてものがあります。
その敷地内の駐車場にも井戸が残されていました。
『ニヌファガー』
ここは、個人の所有の井戸だったらしく、特に自治会では管理はしていないそうですが、今も大事に守られています。
ここから公民館の方向に引き返します。
途中、池(クムイ)跡を2箇所案内して下さいました。
かつては、防火用水、牛や馬などの家畜の世話などに使われた馬アミシー。
芋を洗ったりする場所でもあったそうです。
使われなくなった後は、危険防止のため埋められました。
ここも同じくクムイ跡。
家畜の世話の他に、洗濯などの雑用水にも用いられたようです。
ここは、綱引きにつかった「カヌチ棒」を保存する場所でもあったようで、今もそのまま埋められているそうです。
ここにもちゃんと、感謝をするための拝所があります。
公民館近く、神アサギにもどりました。
その前に、このアサギに入る前に身を清めたという『柴木ガー』跡があります。
ここも大切な井戸として自治会で拝んでいます。
「柴木」とは、「ヤブニッケイ」(ニッキ・シナモンの種類)のこと。
柴木の枝をノロが拝むときに使ったことから、井戸の名前がついたというお話しです。
ひととおり回った後は、パイプライン沿いにある「がじゅまる」の木の下へ。
木の下にはベンチがありました。
お隣は、きゃっする(ケーキ屋さん)なので、そこでおやつを買ってひと休みするのもいいですね。
そうそう、公民館の向かいには、「ゆしどうふそば」で有名な『高江洲そば』もあります。
(お盆の翌日撮った写真でお店はお休みです)
本格的にお腹がすいたら、美味しいおそばを召し上がれ!!
NPO法人 うらおそい歴史ガイド友の会の皆さんを自治会長さんが案内して下さると伺い、急遽ご一緒させて頂くことになったのです。
まず、訪れたのは『根屋』
左側の柱には「安里門中」右側の柱には「西原家」と書かれていました。英祖王の拝所で、いつでも拝めるようになっているそうです。
信号を渡って、浦添総合病院近くにある井戸を訪ねました。
『メーヌカー』
昭和40年代初頭あたりまで、利用されていたようです。
かつては飲み水に利用され、お正月の若水もここで汲まれたそうです。
当時、カーの前には川と田んぼがあり、浦添市内の中で最も地下水が豊富な場所だったようです。
今も自治会のみなさんが、年に8回拝んでいるそうです。
その後ろ側は、昭和10年代に沖縄で初めての製糖工場跡。
水を大量に使うために独自の井戸があったようです。
そこから更に坂を上っていくと個人所有の立派な井戸があります。
『伊波ガー』
個人の井戸ということで、自治会の拝みの対象ではないそうですが、今でも庭木の散水など雑用水につかわれているようでした。
さらに上には、自治会も拝みをしているという『イーヌカー』
その後、浦添大公園にある古墓を見て再び集落へ。
伊祖は、地下水が豊富で各家庭に井戸が掘られたほど。
上水道が完備された今でも井戸を大切にしている家庭が多く、雑用水などにつかっているというお話しです。
こんなふうに滑車をつける柱まで残っている家はさすがに珍しいのだそうです。
集落の中を歩いていると、うらおそい歴史ガイド友の会の津波古さんが、
「この後ろ側に『ウドゥンガー』というのもあるのですよ」
と教えて下さいました。
今度、機会を見つけて探してみたいです。
続いて訪れたのは、牧港との境にある『立津ガー』
こちらも拝み、掃除をしています。
側にはここから水をひいた小さな田んぼがあり、4年前に訪れたときには隣にある牧港小学校の子どもたちが稲作体験をしていました。
(2006.7)
近くに小さな階段があり、それを上がっていくと、「伊祖公園」入り口に面する大きな道路に出ました。
道を渡って伊祖城跡に入りました。
きれいな石畳道が残っています。
頂上付近にある伊祖嶽
案内板にはこのようなことが書かれています。
さらに頂上をめざすと、古い井戸跡もあります。
すでに枯れており、それほど水量があったわけではないようですが、きっと当時もお茶を湧かすくらいで、必要な水のほとんどは、先ほど訪れた『立津ガー』を利用したのではないかというお話しでした。
左側の道をもう少し上がるとここが頂上。
素晴らしい眺めです。
かつて、浦添の18集落には、ヒーゲーシ(火事が起こらないための魔よけの獅子)があったようですが、今も残っていることろは少ないようです。
伊祖城跡の『獅子屋』には、伊祖集落のヒーゲーシのシーサーがありました。
あまりきれいに撮れなかったのですが、中にはちゃんとシーサーが鎮座しています。
伊祖城跡を降りて、再び集落内にもどります。
集落内からみると、こんもり緑に包まれているのがわかります。
城跡跡から坂を下る途中、左側のスージ道に入ると『クシヌカー』があります。
中にパイプが差し込まれていることから、今でも近くの方が雑用水などに利用しているようです。
ここも自治会が拝んでいます。
そこから、浦添商業高校向けに進んでいくと芝生の生えた空き地にマンゴーの木が何本か植えられている場所があります。
その側にあるのが『イリヌカー』跡
水道が敷かれていなかった頃、ここも大切な井戸だったので、形がなくなった今も自治会では拝んでいるそうです。
更に学校側に行くと「浦添総合病院検診センター」のたてものがあります。
その敷地内の駐車場にも井戸が残されていました。
『ニヌファガー』
ここは、個人の所有の井戸だったらしく、特に自治会では管理はしていないそうですが、今も大事に守られています。
ここから公民館の方向に引き返します。
途中、池(クムイ)跡を2箇所案内して下さいました。
かつては、防火用水、牛や馬などの家畜の世話などに使われた馬アミシー。
芋を洗ったりする場所でもあったそうです。
使われなくなった後は、危険防止のため埋められました。
ここも同じくクムイ跡。
家畜の世話の他に、洗濯などの雑用水にも用いられたようです。
ここは、綱引きにつかった「カヌチ棒」を保存する場所でもあったようで、今もそのまま埋められているそうです。
ここにもちゃんと、感謝をするための拝所があります。
公民館近く、神アサギにもどりました。
その前に、このアサギに入る前に身を清めたという『柴木ガー』跡があります。
ここも大切な井戸として自治会で拝んでいます。
「柴木」とは、「ヤブニッケイ」(ニッキ・シナモンの種類)のこと。
柴木の枝をノロが拝むときに使ったことから、井戸の名前がついたというお話しです。
ひととおり回った後は、パイプライン沿いにある「がじゅまる」の木の下へ。
木の下にはベンチがありました。
お隣は、きゃっする(ケーキ屋さん)なので、そこでおやつを買ってひと休みするのもいいですね。
そうそう、公民館の向かいには、「ゆしどうふそば」で有名な『高江洲そば』もあります。
(お盆の翌日撮った写真でお店はお休みです)
本格的にお腹がすいたら、美味しいおそばを召し上がれ!!