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内間を歩く

2010年12月09日

Posted by 湧き水fun倶楽部 at 12:42 │Comments( 6 ) 浦添市
内間公民館に出向き、自治会長さんに案内していただきました。
最初に連れて行って頂いたのは、沢岻との境にあって、
形は留めていないけれど、今も水が湧き出ているという場所。
内間を歩く
後ろは、沢岻の高台。わかりやすい建物をちょっと探してみるとコンピューターの『occ』が見えます。
内間を歩く
案内された壁際をみると何本ものプラスチックのパイプから水がどんどん出ています。
内間を歩く
こっちにも
内間を歩く
あっちにも。
内間を歩く
一見、なんでもない用水路のようですが
内間を歩く
これは、排水じゃなくて、湧き水だという証拠に
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「ほら」
と自治会長が水の中からすくいだしたこの貝のようなもの。
「名前はわからないけれど、これはホタルのエサだよ」
と教えてくださいました。
内間を歩く
「こういう生き物も調べてみると面白いとおもうよ」
内間を歩く
よく見ると、本当にたくさんのエサ(失礼!)生き物が住んでいます。
水もとても澄んでいてきれい。
匂いも全くありません。

沢岻にはあの有名な沢岻樋川があり、水量が豊富にあります。
内間を歩く

次に連れて行ってくださったのも、沢岻樋川の下の方から流れる清流。
内間を歩く
緑の中をどんどん進んでいきます。後ろをひたすらついていくごやさん。
内間を歩く
「ナニコレ?」
内間を歩く
「やんばるみた~い!!」
思わず、童心に返ったように柵を乗り越え、川のせせらぎに手をひたしています。
内間を歩く
「きれい~」(ごやさん携帯カメラ)

「こんな場所、知らなかった~」
「人には教えたくない~」
そんな会話をしながら、ちょっとした旅気分。
(子どもたちだけで行くと危ないと思いますので、注意しましょう)

今でもこのあたりには、水が豊富にあることがわかります。
この川は「沢岻大川」というようで、内間川につながっているのだそうです。

このあたり以前は、「沢岻ターブックワー」と呼ばれていたそうで、
当時、田んぼが広がっていた場所なのだそうです。
(現在の神森中あたり)
今は住宅地に囲まれたこのあたりですが、実際に歩いてみると
こんなにもまだ自然が残っていることに感動しました。

最後に内間の人々が古くから利用していた「カチラガー」に
案内していただくことに。

目印になる建物は
内間を歩く
『山城生コン』のすぐお隣です。

内間を歩く

「カチラガー」とは、貴婦人が髪を洗う井戸としてこの名が付いたと
伝えられ、またの名を「カシラ(頭)ガー」ともいうようです。

もともとは、岩の下から湧き出た水を、3m×5mほどの水溜で囲いこんだ
井戸だったようで、現在、水溜はありませんでしたが、水源として丸いタンク
を埋め込んであり拝所になっていました。

お正月には、夜中の十二時をまわるとすぐに、カランカランと
下駄の音があたりに響きわたり、若水を汲む人で賑わったと、
自治会長は、懐かしそうに昔の様子をお話ししてくださいました。

飲み水としてもとてもいい水だったそうです。

カチラガーの後ろは「グスク毛」と呼ばれ、昔は安謝川から首里城へ
向かう水路を行き交う船(宝石を積んでいたり、または、安謝の死刑場
に送られる罪人が乗っていたり)を見張るための見張り台として利用されて
いたというお話しです。

そして、ここは「竜宮」と呼ばれる船着き場でもあり、カチラガーから
水の補給などもしていたようです。

近くにある現在の浦添高校の斜面になった場所は、当時、松や竹が生え
「ダキヤマ」と呼ばれる風光明媚な場所で、その前に流れる安謝川も
とても美しく、このあたりは首里城の管理下に置かれていたようです。

そこで首里の役人達は鷹狩りや竹でつくった釣り竿で魚釣りをしたりと
優雅に楽しんだようです。

そんな「ダキヤマ」も戦争中が始まると防空壕の支柱のために
松の木が切り倒され、今はあとかたもありません。

内間を歩く
安謝川は住民による清掃活動や花を植える活動、鯉のぼりの時期には、手作り鯉のぼりを飾るなど
地域の人たちによって守られており、水質は源河川と同じくらいきれいなのだそうです。

自治会長がちいさい頃は、蟹、ザリガニ、手長エビ、琉球アユも住んでいたというこの川を
更にきれいにしていきたいと語っておられました。

さて、川の目の前は、天久新都心。
那覇と境をなす場所です。

ランチは新都心内にある沖縄風木造建築のカフェステ(カフェとエステサロン)
『るぴなす』でほっと一息。
http://okinawa.town-nets.jp/club/index493.html

ブログはこちら ↓
http://ameblo.jp/lupinus789/

内間を歩く
沖縄の歴史に触れたあと、更に癒される空間でした。




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この記事へのコメント
沢岻大川ってとこ、水量もあってすごいですね、雰囲気も街中とは思えない。
行ってみたい~~。
早く湧き水マップ作ってください!
Posted by 南ふう at 2010年12月10日 00:11
コメントありがとうございます。
私も行ってびっくりしました。
浦添ってすごいんですね~。
自然がいっぱいあって。
あらためて驚きです。
湧き水マップ3月完成までしばらくお待ち下さい。
4月には、「湧き水マップ完成記念 浦添の湧き水ツアー」も予定しています!!

あ、今、『ティーダの子供たち』を読んでいる途中です!
湧き水fun倶楽部の活動の取材をしながら感じることと重なるところがあり、
「うん、うん」と夢中になって読んでいます!!
浦添市にふうさんのような地元の歴史や現実や未来のことも含めて作品にしてくださる作家さんがいることをとても嬉しく思いました!!
Posted by ぐしともこ at 2010年12月11日 22:21
「湧き水ツアー」楽しみですね。都合が付けばぜひ参加したいです。
拙著読んで下さり恐縮です。9年ほど前に書いたと思いますが、琉球の歴史の「れの字」も知らない頃でした。今思うとお恥ずかしいです。でもあの一歩があって今があるわけで、何事も一歩ずつ、ですね。
Posted by 南ふう at 2010年12月13日 21:14
図書館で「浦添の作家」のコーナーで見つけました。この本の前に『宵の明星』も拝読させて頂きました!!
環境問題も非常に関心のあるテーマで引き込まれました。
『ティーダの子供たち』も那覇生まれ那覇育ちの主人公が浦添の街に住みだしていろんなことを感じるところや、プラン賞の話など私自身の体験とも重なり、夢中で読みました。今、自分が住んでいる街を知ることの楽しさをあらためて感じました。
『湧き水ツアー』も是非、よろしくお願いします。
Posted by ぐしともこ at 2010年12月14日 14:46
 はいさい初めまして(*・ω・)*_ _))ペコリン 

同じく沖縄の湧き水好きのアワモリといいます。

那覇市市民だったのですが、結婚と同時に浦添市に移住して来ました。
浦添の『沢岻樋川』は、周囲を見渡せるとても好きな樋川で、ぐしともこさんのブログを偶然発見して、嬉しく思いコメしました。(笑)

私自身も偶然発見した湧き水や人から聞いた湧水を自分のブログにてUPしています。 

先月の2月に娘が産まれたのですが、自分の好きな樋川であり、綺麗な水の沢岻樋川の水を産水として、娘のオデコに健康で美人になりますようにと願いを込めお水をつけました。(火の神にも)

その沢岻樋川のことは知っていましたが、『沢岻大川』については、まったく知りませんでした。 ブログを拝見して是非行きたくなりました。

凄い沢山の湧き水のブログに感動しました。 これからも宜しくお願いします。
Posted by アワモリです。 at 2012年03月23日 02:18
アワモリです。さんへ

初めまして!
嬉しいコメントをありがとうございます。
ブログ拝見しました!!
すばらしい~。

お子さんのエピソードもステキです!!
湧き水の活用法としては一番いい方法ですね。
娘さん、きっと美人になりますよ~。
そんな思いで、両親がしてくれたことを、娘さんは大きくなって知ったとき、感動が大きいでしょうね。そして、きっと沢岻樋川にもご両親の思いと一緒に、記憶に刻まれるのでしょうね。

沢岻大川については、湧き水というよりも余剰水が
流れ落ちているという感じで、湧き水のカテゴリーには
属さないものかとは思いますが、水量が豊富できれいな
水ですよ。

もし、よろしければ、今週の土曜日(3/31)の午後、
浦添市のハーモニーセンターに活動をしているみなさんと
一緒におりますので、是非、遊びに来て下さい。

湧き水のこと、これからもいろいろ教えて下さいね。
よろしくお願いします。
Posted by ぐしともこぐしともこ at 2012年03月25日 17:39
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