若水献上役伝と澤岻樋川でのお水取り
昨日12月27日は、首里城への若水献上役伝の、浦添市役所での「あやかり若水贈呈セレモニー」と、澤岻樋川でのお水取りが行われました。
若水献上役伝は、国頭村辺戸大川で汲んだ水を正月の若水として首里城に届けるもの。そのルートの途中途中で、贈呈セレモニーが行われるのです。なお、「役伝」は「えきでん」と読み、各地の番所と首里城との緊急連絡に早馬によるリレー形式で文書などを運ぶ「宿次」制度が設けられていたことに発想を得た造語だそうです。
浦添市中央公民館では、うらそえ地元学として、当湧き水fun倶楽部のごや副代表が講師を勤めて浦添市役所中庭で事前学習を行いました。
役伝の方たちが到着しました。
今年は、この贈呈式に市長自らが、しかも琉装で登場。昨年は部長でした。
https://youtu.be/sg6_PZzSoAc
浦添市役所での出発式が行われていた頃、浦添市の澤岻樋川では、これから行われるお水取りについての説明が行われていました。国頭村辺戸大川の水と、首里城が見てその年の恵方である地域の水を混ぜ合わせるという「二水献じ」が行われますが、現在はその他の湧き水は涸れてしまっているなどの理由で、お水取り行事を執り行うことができるのは澤岻のみとなっているそうです。
お水取りのご一行が到着する前に、安仁屋さんと玉城さんのお二人がお話をしてくださっているのですが、隣の工事の音で残念ながら声がよく聞こえませんでした。
https://youtu.be/rMpdB8QXVFM
しかし、途中から工事の方も気を遣ってくれたのか、音が止み、お話を録ることができました。
このひげの方は安仁屋さん。
そしてこちらは玉城さん。
お水取りのご一行が到着され、これからお水を汲む儀式が行われます。
ちなみにこの澤岻樋川は標高の高い場所にあり、どうしてこんな高い所に?という疑問もあります。今もこんこんと湧き出る清水は大変貴重なものです。今年は、普段よりも水量も豊富なようです。
お水取りが始まりました。厳粛な雰囲気が漂います。
https://youtu.be/bfxD61XH7Nc
https://youtu.be/SMZPsd1BqHM
お水取りが終了すると、その後に安仁屋さんが「おもろ」の歌を歌います。
儀式のあとに、熱心に取材をされている沖縄タイムスの平島記者です。
そして、ご一行は首里城へと向います。
ご一行が出発されたあとは、お神酒が配られます。
辺戸大川の水と澤岻樋川のお水を首里城へ献上するための行列が首里の町を歩きます。
いよいよ儀式もクライマックスに。
行列がやってきました。これだけの人数が揃うと壮観です。
お水はいったん円覚寺に収められ
首里城へ献上されました。ここで、平成28年の健康と平和、繁栄を祈願されたことと思います。
平成28年が皆様にとって幸多き年となりますように。